理学療法士・作業療法士を目指すなら

第3の医学といわれるリハビリテーションの大きな柱として理学療法と作業療法があります。この両者の相違点は、理学療法では、身体に障害のある人を対象とし、作業療法では、身体や精神に障害をもつ人を対象とします。また、治療にあたっての手段として、理学療法では運動療法や物理学原理を応用した機器を用いるのに対し、作業療法では、高齢の方や障害のある方が住みなれた地域で生き生きと生活していくために、さまざまな作業活動を通し、諸能力の回復・維持を援助します。
　

作業療法士は対人サービス業です｡信頼関係を築くためには､対象者に関心を持つことができ､積極的にコミュニケーションをとる姿勢が必要です｡人と関わることが好きであることが最低限求められます。

対象者の身になって考えることのできる思いやりのある心｡そして､対象者に対して謙虚で誠実な立ち居振る舞いを身につけることが必要です。

医療の現場に耐えられるタフな心と体が必要です｡また相手に共感できる豊かな感受性､物事を冷静に捉え判断する理性､問題を解決するための創造力､相手と信頼関係が築けるようなコミュニケーション力が必要です。

医師の指示のもとに医療行為を行いますが､自らが情報を収集し治療法を選択するため､豊富な知識と技術に加え状況に応じた判断力を身につける必要があります。