学科概要
理学療法学科
【仕事とその魅力】「理学療法士」って何?
理学療法士は、身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対し、基本動作能力の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援するリハビリテーション専門職であり、動作の専門家です。主として、寝返る・起き上がる・立ち上がる・歩くなどの日常生活を行う上で基本となる動作の改善をめざし、運動機能に直接働きかける治療法から、動作練習、歩行練習などの能力向上をめざす治療法で日常生活の自立をめざします。理学療法士資格取得後は、病院、クリニック、介護保険関連施設、高齢者の介護予防、フレイル予防、健康増進、生活習慣病に対する指導、スポーツ現場、産業分野など活躍の場が広がっています。

 
【どんな学科?】理学療法学科の特長
  • [1]高度な知識と技術を身につける
    経験豊富な専任教員が基礎から応用まで、きめ細かい指導を行います。医学部の教授を含め外部の講師陣に各界の学識経験者を招き、高度な専門知識を講義します。また、近年の理学療法の専門性の深まりに対応した最新のトピックスを含めた講義を行います。
  • [2]人間性も高める教育
    『Cool head and warm heart』 冷静沈着な判断と、何とかしてあげたいという熱い思い。この一見相反する物事の捉え方は目の前の患者様が自分の家族だったらと考えることで統合されます。患者様のことを第一に考え、患者様のために最善を尽くす理学療法士の養成を目指します。
  • [3]豊富な学習による実践型教育
    理学療法評価に用いる検査や治療技術の習得を実習形式の授業で行います。運動学などの基礎医学系科目の実習授業では科目担当教員以外に、実習項目ごとにサポートする教員を配置しています。また、1年次から行われる臨床実習を通して卒業後即戦力となる理学療法士を養成します。
 
 
学習内容
理学療法学科
【3年間の学び】理学療法のプロフェッショナルを目指して
主な学び

  • 1年次に知識の根幹となる科目を履修します。医学の基礎は解剖学・生理学・運動学・病理学です。理学療法については概論から基本的な検査と治療の進め方まで学習します。
    基礎的なもの
    生物学 
    解剖学I・II・III
    生理学講義 
    運動学講義
    リハビリテーション倫理学
     
    専門性の高いもの
    基礎理学療法学I
    理学療法評価学I講義
    運動療法学I講義
    物理療法学I講義
     
    実習授業
    体育学実習
    基礎理学療法学III
    見学実習(5日×2回)
     
  • 内科学や整形外科学などで疾患について学びます。理学療法は疾患や症状に対応できる知識や技術を学びます。評価実習では指導を受けながら実際に検査し治療法を検討します。
    専門性の高いもの
    内科学
    整形外科学
    神経内科学
    リハビリテーション医学
    理学療法評価学II講義
    運動療法学II講義
    物理療法学II講義
    障害対応生活技術論I講義
    義肢装具学II講義
    疾患別理学療法学総論
    地域理学療法学I
     
    実習授業
    生理学実習
    運動学実習
    理学療法評価学III実習
    運動療法学III実習
    評価実習(15日×2回)
     
  • 1年の大半を臨床実習に費やします。実習では指導者の指示を受けながら治療行為を実施します。実習以外の科目では最新の理学療法を学習し、卒業後の即戦力を目指します。
    専門性の高いもの
    理学療法教育管理論
    理学療法研究法
    総合理学療法学
    疾患別理学療法学・運動器
    疾患別理学療法学・呼吸器
    疾患別理学療法学・循環器
    疾患別理学療法学・小児期
    疾患別理学療法学・老年期
    地域理学療法学Ⅱ
     
    実習授業
    総合臨床実習(40日×2回)
     
 
注目の授業Pick up
  • 運動療法学I講義
    運動療法学I講義では解剖学・生理学・運動学に基づいた基本的な運動療法を学びます。2年次以降に学習する、より専門的な運動療法学は様々な疾患・症状の治療に応用するものであるため、ここで学ぶ運動療法の知識・実技は2年次以降の学習の土台となるものです。
  • 理学療法評価学III実習
    評価は治療方針を決定する上で非常に重要です。正しい評価ができるよう、正確な検査を実施するための知識・技術について実技を交えて学習を進めていきます。理学療法評価学Ⅲ実習では呼吸器疾患についての検査と評価を学びます。
  • 疾患別理学療法学・小児期
    臨床の最前線で活躍している理学療法士を外部講師として招き、臨床において即戦力となる知識と技術を学びます。疾患別理学療法学・小児期講義では発達障がいや小児疾患に対する理学療法について最新の治療技術を講義します。
 
 
カリキュラム
理学療法学科
1週間の講義スケジュール(例:1年次 後期)

 
理学療法学科 年間スケジュール(カリキュラムマップ)

 
単位構成
 
臨床実習
理学療法の面白さ・奥深さ・やりがいを実感することのできる実践的実習です。現役の理学療法士の指導のもと、病院や介護老人保健施設などで実施されます。その到達目標や期間は学年ごとに設定されています。
 
ノーマピックスポーツ大会ボランティア
ノーマピックスポーツ大会とは障がい者の体力の維持増強を図るとともに、自立と社会参加の増進に寄与することを目的としたスポーツ大会です。徳島医療福祉専門学校の学生は毎年ボランティアとして参加しています。競技補助・受付・誘導などを通して、選手とのコミュニケーション、パラスポーツへの理解を深めます。
 
 
教員紹介
理学療法学科
理学療法士を志すあなたへ。

  • 学科長
    教育指導課 課長 
    仁木 半
    人との出会いを楽しむ仕事をしませんか?
    たくさんの人との出会いがあり、人間関係の難しさとそれ以上の楽しさを実感しています。そんな仕事をしてみませんか? 理学療法学科の母親的な存在としてサポートします。
  • 学科長補佐
    教育指導課 係長 
    松田 寛子
    学んだ知識を活かす場面は無限にあります
    小学生から続けているバレーボール。自然とスポーツ障がいの理学療法はライフワークになりました。健康志向が高まる中、知識を活かす場面は無限です。 一緒に学習してみませんか!!
  • 教育指導課 主任
    村上 和広
    「理学療法士になりたい 人」を応援します
    頭で理解する、体で理解する、心で理解する、そのバランスが大事です。自分も、周りの人も笑顔になれるセラピストを目指しましょう。「理学療法士になりたい人」を応援します。
  • 教育指導課 主任
    向島 充
    人の役に立てる、やりがいのある仕事です
    人の役に立つ仕事がしたくて理学療法士を目指しました。人のために働くことはとても難しい、でも難しいからこそ、やりがいを感じます。一緒に理学療法士をめざしませんか ?
  • 教育指導課 主任
    芳野 一也
    患者様の笑顔を見るために頑張りましょう!
    患者様の笑顔を間近で見ることができる。そんな時にこの仕事を選んでよかったと心から思えます。患者様を笑顔にできる理学療法士になるために一緒に勉強しましょう。
  • 教育指導課 主任
    出口 純次
    理学療法士をめざし一緒に頑張りましょう
    理学療法士はヒトの人生に関わるという責任感をもち、患者様のことを深く考え背景まで見通す必要性があります。目標に向かい一緒に頑張り、達成できた達成感は何事にも代え難いものです。
 
 
 
メッセージ
理学療法学科
卒業生からのメッセージ
  • 卒業生 岡久 彩香さん  医療法人社団 南淡千遙会 南淡路病院勤務
    理学療法学科 2023年3月卒業 | 徳島県立城北高等学校出身
    専門的な知識だけでなく医療人としての
    立ち振る舞いについても学ぶことができました。
    徳島医療福祉専門学校では、専門的な知識だけでなく医療人としての立ち振る舞いや患者様への対応についても学ぶことができました。特に患者様との関わり方や、患者様への伝え方について学んだことは仕事をする上でとても役に立っています。
    徳島医療福祉専門学校は先生方との距離が近く、様々な相談もしやすい学校です。実習や試験の時には先生方が親身にサポートして下さり、頑張ることができました。先輩後輩間のコミュニケーションも盛んで、アドバイスをいただくことも多かったです。先輩方の体験談に基づくアドバイスはきっとみなさんの助けになると思いますよ!
    仕事内容
    医療療養病棟で主に高齢の方々のリハビリテーションに関わっています。機能面だけでなく、個々の興味や関心に即した内容を活動に取り入れ、意欲を引き出せるよう心掛けています。先輩方や同期の支えもあり、毎日充実した生活を送っています。
 
在校生からのメッセージ
  • 在校生 中野 結芽 さん 
    東京女子体育大学出身(徳島県立城北高等学校出身) | 理学療法学科
    ケガだけでなく心のケアもできる
    理学療法士をめざしています。
    大学卒業後にこの学校に入学。高校を卒業して入学してきたクラスメイトとは年齢も違いますし、当初はみんなと馴染めるか不安でしたが、同じ目標に向かって進む仲間として、仲良く接してくれるのがとても嬉しいです。
    私は高校生・大学生の時にスポーツをしていて、理学療法士の方には大変お世話になりました。将来はその時の経験を活かし、ケガだけでなく心のケアもできる理学療法士になりたいです。
    高校生のみなさんへ
    高校生の方はもちろん、社会人の方も新しい夢への第一歩を踏み出してみませんか?
    同じ目標に向かう仲間、先輩たちや丁寧に指導してくださる先生方と共に、自分の理想とする理学療法士像を必ず見つけられると思います。
    私達と共に、夢を叶えましょう!
    同じ目標に向かって頑張ります!
    実習は大変ですが楽しいです。