

学科概要
作業療法学科
【仕事とその魅力】「作業療法士」って何?
『作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す。』と定義されています。(社)日本作業療法士協会
作業とは・・・作業には、日常生活活動、家事、仕事、趣味、遊び、対人交流、休養など、人が営む生活行為と、それを行うのに必要な心身の活動を含み、人々ができるようになりたいこと、できる必要があること、できることが期待されていることなど、個別的な目的や価値があります。
作業とは・・・作業には、日常生活活動、家事、仕事、趣味、遊び、対人交流、休養など、人が営む生活行為と、それを行うのに必要な心身の活動を含み、人々ができるようになりたいこと、できる必要があること、できることが期待されていることなど、個別的な目的や価値があります。
[世界作業療法士連盟(WFOT)の認定]
本校は、作業療法士になるために必要な日本基準よりもハードルが高い世界基準を満たしており、作業療法士として、諸外国での就労、留学、研修の際に有利になります。
【どんな学科?】作業療法学科の特長
- [1]高度な知識と技術が学べる身体・精神・老年・発達の各分野で経験を積んだ専任教員が学生の目線に立ち、基礎から丁寧に指導します。授業によっては、複数の教員が指導を行うので、作業療法に必要な知識を最大限に学ぶことができます。また、障がいのある方をお招きし、実践的に学ぶ授業もあります。
- [2]短期濃縮型のカリキュラム3年制でも内容の濃いカリキュラムが特徴。知識と技術を実際の現場で活かす臨床実習は、幅広い分野で実習できるように実習施設を確保し、臨床実習時間は厚生労働省の基準より120時間多く実施します。実践力・即戦力を養い、卒業後すぐに現場で活躍することができます。
- [3]自分に自信が持てる教育心理学をベースとした自己分析を1年次に行い、自分が成長するための具体的な目標を考え、行動することを導き、相手の立場に立った柔軟な考え方ができるよう、グループワークを多く導入しています。礼儀正しさ、素直さ、誠実さ、情熱、思いやりのある作業療法士を育てることを目標としています。
学習内容
作業療法学科
【3年間の学び】障がいがある方々の地域生活の力となるために
主な学び - 作業療法士に必要な基礎的な学習を時間をかけて深めていきます。専門的な授業を理解するためには、基礎の積み上げが重要なため、とても大切な学年です。基礎的なもの
解剖学
生理学
運動学
保健医療福祉論専門性の高いもの作業療法概論
作業分析学
身体機能評価学
精神機能評価学
生活環境論実習授業基礎作業学実習
身体機能評価学
精神機能評価学
見学実習(5日×2回) - 1年次で学んだ基礎を振り返りながら、より専門的な内容をじっくりと学びます。また、分野別に臨床実習に向けた対策を実施し、臨床実習に備えます。専門性の高いもの
整形外科学
神経内科学
精神医学
身体機能治療学
精神機能治療学
発達機能治療学
高次脳機能治療学
地域作業療法支援論
老年期作業治療学実習授業身体機能治療学
障害別生活活動支援論
福祉用具適合論
評価実習
(15日×2回) - 1年間の大半が臨床実習となり、臨床実習指導者の指導・監督のもと実際に治療を実施します。また、3年間の知識の総まとめを行い作業療法士として胸を張ってスタートできるよう指導します。専門性の高いもの作業療法管理学
臨床作業療法学
職業関連活動論実習授業総合臨床実習
(45日×2回)
注目の授業Pick up
- 基礎作業学実習作業療法で用いる手工芸を実際に体験し、工程や動作を分析する作業分析を行います。グループで机を共有し和気あいあいと作業を行います。入学間もない学生たちにとってコミュニケーションの場のひとつとなっています。
- 老年期作業治療学本講義では治療的レクリエーション学習の一環として、特別体験授業「交流レクリエーション」を実施しています。県内のデイサービスセンターにご協力頂き、学内において学生が実践的に学べる機会を企画・実施しています。
- 臨床作業療法学意識障害や筋力の低下などにより、痰などの排出が困難になった場合に、カテーテルを用いて吸引除去する技術について学習します。吸引に必要な解剖などの基礎知識や、演習を通して実践的な技法を習得します。
カリキュラム
作業療法学科
1週間の講義スケジュール(例:1年次 前期)

作業療法学科 年間スケジュール(カリキュラムマップ)

単位構成


体験学習 車椅子バスケ

臨床実習

教員紹介
作業療法学科
作業療法士を志すあなたに。
- 学科長精神障害分野森口 智恵美障がいをもった人を支えたい作業療法は、生活のしづらさを感じている方々に対して自分らしい生活を取り戻すための「こころとからだのリハビリテーション」を行います。対象者の生活をより良くするためには、セラピスト自身の考え・工夫することが大切であり、創造性に富んだ職業です。
- 学科長補佐坂東 仁志
身体障害分野作業療法士は生きる力を支えるスペシャリスト作業療法士は、病気や障がいによって妨げられた生活を再構築していくことを担っています。食事を摂る、入浴するなどの日常的な行為に加え就学や就業、余暇活動など、「その人らしく生きる」ことを支える仕事です。 - 教員小林 温子
老年期障害分野人との関わりを通して自分も成長していける作業療法では対象者の生活の場に関わる機会が多くあり、経験を通して人とのつながりの大切さも学べます。作業療法士は対象者が生活で何に困っているかを見つけ、改善するために関われるやりがいのある仕事です。 - 教員濱 敬介
身体障害分野知識・技術・経験を積み重ね、なりたい自分になる作業療法士の携わる分野は、こころやからだ、子どもから高齢者まで多岐にわたります。対象者や家族の力になりたいという想いを持ち、知識や技術、経験を積み重ねることによってそれらの分野における「なりたい自分になれる」仕事です。 - 教員菅村 拓也
身体障害分野作業療法士は やりがいのある仕事です生活においてできなくなった、やりづらくなった事を共に考え、実践し解決へ導くと、そこには笑顔が生まれます。その力になれるのが作業療法士です。やりがいある作業療法士になるために一緒に勉強しましょう。 - 教員吉川 瑞貴
発達機能分野楽しみながら共に成長し喜びを共有できる作業療法士は様々な観点から生活全体を捉え、対象者が生まれながらに感じている生活の中での苦手や難しさ、または人生の途中で出来なくなったことに対してその人らしい生活を築きあげ、日常を取り戻すお手伝いができる素晴らしい仕事です。
メッセージ
作業療法学科
卒業生からのメッセージ
- 卒業生 横瀬 友洋 さん 社会医療法人 養生園 TAOKAこころの医療センター勤務
作業療法学科 2023年3月卒業 | 徳島県立鳴門高等学校出身経験豊富な先生方のおかげで、理想の作業療法士像を見つけることができました。徳島医療福祉専門学校では、先生方の実体験や経験を踏まえた指導を受けることができ、自分にとって理想の作業療法士像を強くイメージすることができました。
明確な目標があったからこそ、実習や国家試験を乗り越えることができたと思います。
就職した今も、理想の作業療法士をめざして日々研鑽しています。
高校生のみなさんは実習や国家試験など、自分にできるのか?と不安に感じているかもしれません。でもこの学校はそんな不安に寄り添い、導いて下さる先生方ばかりなので安心してください。先生方の言葉に耳を傾け、目標に向かって頑張れば、必ず作業療法士になれますよ!仕事内容精神療養病棟で20代から90代まで、幅広い年齢層の入院患者様に作業療法を提供しています。集団作業療法はもちろんのこと、個々の患者様や、その周囲の方々の要望に沿った作業療法を提供し、施設入所や在宅復帰等、地域への移行を目標に支援しています。
在校生からのメッセージ
- 在校生 藤村 明紀子さん
愛媛県立松山商業高等学校卒業、社会人を経て入学 | 作業療法学科決め手は勉強に集中できる環境と、
負担の少ない学費設定でした。学校のある勝浦町は自然に囲まれた小さな町です。都市部ほど便利ではないかもしれませんが、勉強を頑張るには最適な環境だと思います。また、他校と比べ負担の少ない学費設定であることも、この学校を選んだ決め手のひとつでした。
私は社会人を経て入学しました。授業を受けるのは久しぶりで不安や戸惑いもありましたが、分け隔てなく接してくれるクラスメイトや作業療法士の大先輩でもある先生方に支えられ、今は学ぶ楽しさと嬉しさを日々感じています。将来は技術と優しさを兼ね備えた作業療法士になり、患者様自身が主体的に楽しみを見つけ、生き生きと活動するお手伝いができるようになりたいです。高校生のみなさんへ作業療法士に興味はあるけど、学校での生活や勉強に不安を感じている人もいるかと思います。専門学校は授業の時間割が決まっているので、高校と同じような生活リズムで過ごせますし、わからないことは先生や先輩が親身に教えてくれるので安心してください!学生生活は楽しいことがいっぱいです。
ぜひ、一緒に作業療法士をめざしましょう!同じ目標に向かって頑張ります!
放課後は図書室で友人とお勉強タイム